遊んでみた

もしもスライムが親友だったら。

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ドラクエ スライム

もしも俺の親友がスラリンだったら。

 

俺には親友がいる。水田スラリンという男だ。高校にはいかずにフリーターをしている。中学生のころからの付き合いだ。

「皿を洗うと体のヌルヌルが食器にうつるとクレームがきた」という理由でレストランのバイトを1か月でクビになったらしい。もう少し自分の特性考えて職場選べよ。
でも俺はあいつの家庭の事情を知ってるから責める気にはなれない。

スラリンが高校に行かずにフリーターをしているのには訳がある。親に学費の支払いを拒絶されたのだ。

 

あいつは8人兄弟の末っ子だ。普通に考えるとその立ち位置は兄弟たちからかわいがられるポジションだ。

しかしスラリンへの家族の扱いはひどいものだった。

兄弟の中でスラリンだけが、キングスライム遺伝子(KSI)を持たずに生まれてきたからだ。

 

スラリンの父親は由緒あるキングスライムの家系だ。父親には兄弟がいなかったために「自分の子どもの代こそはキングスライムに!」という意気込みが強く、子供をたくさん作った。スラリンの7匹の兄たちは、8匹目が生まれればキングスライムになって父親を安心させられるという気持ちから厳しい訓練にも耐えてきた。

KSIを持たずに生まれたスラリンの存在は、その期待と苦労を根底から覆すものだった。

4歳になっても兄たちの上に乗ることが出来ないスラリンを、不思議に思ったモンスターオブグランドファザー幼稚園の先生が、スラリンの母親に検査を勧めたのがきっかけで発覚したのだ。

 

その日のことをスラリンはよく覚えているそうだ。

「当たり前という言葉はあの日、俺の手の中からこぼれて消えたんだ」

 

中学の体育の授業であったトランポリンの授業で、学年一位の飛距離を出したスラリンと俺はそれをきっかけに仲良くなった。

いろんな遊びをした。プールで水中かくれんぼの時は誰もスラリンにはかなわなかったな。

 

だが思春期と家庭の居心地の悪さから当然のように非行に走ったスラリンは、触るものみな傷つけるような凶暴さを発揮した。
特にスライムナイトのスライムたちとは仲が悪かった。

スラリンがスライムナイトの下駄箱に「スライムイラナイト」と書いたのがきっかけだった。

 

ケンカばかりの日々。しかしスライムなので結構負けた。だがスラリンはケンカをやめられない。ケンカだけがあいつを癒すんだろう。

「やくそうだけならいくらでも持ってんだよ」

それがスラリンの武器でもあった。

 

フリーターになった今もスラリンはケンカをやめない。親友として俺はいつか「凶暴性があいつをバブルスライムにしてしまうんじゃないか」と心配していた。

「毒があるのにどくけしそうを持ち歩くような、そんな矛盾したやつになったら俺はお前とは一緒にいられないぞ」

スラリンはうつむきながら「うん。分かってる。でも・・・」そこまで言ってスラリンは口を閉じた。きっと「どうしたらいいのか分からないんだ」と言いたかったんだろう。

すまないスラリン。俺にもどうしたらいいのか分からないよ

 

先日スラリンからラインが来た

「ヒッチハイクしてるインド人にケンカで負けた。でもなんか悔しくないんだ。こんなの初めてだ。一緒にヒッチハイクに行くことにした」

ヒッチハイクしてるインド人?あいつがケンカで負けて悔しくない?どういうことだ?

訳が分からなかったが、後日判明した。
スラリン、その人はインド人じゃなくターバン巻いたドラクエ5の主人公だよ。

それと「ヤフオクに出して」と着なくなったはぐれメタルの鎧を送ってくるのはやめてくれ

https://www.tatumisoukiti.com/letter-summer2018/

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