おふざけ

文字だけで いい記事書けるか やってみよう その1「ファミレス編」

文字だけチャレンジ

「無気力、無関心、無感動」

こんな言葉ができてしまうような寂しさを感じる現代社会

そんな社会は嫌だ!ごく普通の当たり前のことにいちいち感動してやる!そしてこんな社会を変えるんだ! 

て訳で

「ファミレスでハンバーグを食べる」

にいちいち感動しようと思いました

 

 

 

自宅から車で10数分の距離にあるファミレスに行きました。

 

感動だ!

ファミレスまで十数分と掛からずに来られるなんて!
タイム イズ ライフが謳われる現代において時間は命そのものだからね!

まったくもって感動だ!

 

 

ファミレスなんてめったに来ないから新鮮だ

しかも1人で来るなんてもっとない。

 

昼時が過ぎてたので駐車場は「世界に俺一人しかいないの?」ってくらいガラガラです

感動だ!!

時間をずらしただけでこんなに駐車場が空いてここまで車が止めやすいだなんて!
それも前にも後ろにも車がない駐車エリアが空いていたので、車を頭から入れるとか、けつから入れるとかを考えなくていい!
頭から入って頭から出られるじゃないか! ファミレスはなんて素晴らしいんだ!

まったくもって感動だ!

 

車を止めて店の入り口に向かうと、その手前でつい先ほど店から出てきたであろうおばちゃん3人組がいた。そのうちの1人が、新品の紙袋に入った何かを2人に手渡している

 

渡された2人は笑顔で何度もお辞儀をしながら

「別に気を使わなくていいのに〜〜」

などと言っている

 

感動だ!

このおばちゃん3人組のやり取りの背景に何があったかは知らないが、単刀直入に言うとあの紙袋はいわば「恩返し」ということなんだろう
ただファミレスに食事を取りに来ただけだと言うのに受けた恩とその恩を返すと言う、まるでおとぎ話のエピソードに遭遇するとは思わなかった!
たとえ2人がそれぞれの車に乗った後、紙袋の中身を見て悪態をついていようとも!

二度と会うことはないだろうが紙袋を渡していたおばちゃんのことを鶴と呼ぶことにした

まったくもって感動だ!

 

 

入り口の扉を手で押して中に入る。

感動だ!

今時自動ドアじゃなく、手動のドアがチェーン店に採用されているだなんて!きっと災害時に停電したときのことを考えて手動のドアのままにしているに違いない!
いざと言うときの事まで客の立場になって考えた設計だ!

まったくもって感動だ!

 

 

店内に入るとウェイトレスの女性が

「何名様ですか?店内全て禁煙ですがよろしいですか?ソファー席とテーブル席どちらがよろしいですか?」

感動だ!

店内全て禁煙だなんて!分煙ですらなくなってたのか!気管支が弱めの俺には禁煙の店は大歓迎だ! しかもテーブル席とソファー席を選べるだなんて! そのうちベッド席もできるに違いない!その暁にはパジャマを着てアイマスクを持ってここに来よう!

まったくもって感動だ!

 

テーブル席に座りランチメニューを開いてみる。 15時までランチメニューを受け付けているらしい。

よかった

バイト先でも会社員時代の時でもサービス業だったので、世間が休みの時に働き世間がお昼ご飯を食べ終わってから食べるのが当たり前だった俺には、こんな時間になってもランチタイムがやっているのは非常に助かる。

 

 

家で作ることがほとんどないハンバーグ御膳を頼んだ。

ご飯大盛りは無料とあるじゃないか

 

感動だ!

米と言う文字はお百姓さんが八十八回もの苦労を重ねてできると言うのが、その文字の由来らしい。そんなお米が大盛りにしても無料だなんて!
久しぶりのファミレスと久しぶりのハンバーグで箸が進むに違いない!もちろん無料の大盛りを頼んだぞ!

まったくもって感動だ!そして少し残した!

 

 

「ランチメニューはスープバーが無料となっております。店内中央にございますのでご利用ください」

家からファミレスまでの 10数分の距離だけでも、今日はかなり寒くて体が冷えてしまった。スープバーに行ってスープカップにたっぷりと今日のスープをとってきた

今日のスープはトマトスープだった

 

感動だ!

好き嫌いの少なめな俺が20年以上克服することができないのはトマトだ!デコピンだかリコピンだかって栄養素がたっぷりのトマトスープが、よりによってめったにファミレスに来ない俺が来る日に今日のスープだなんて!
俺がトマトが嫌いか好きかはどうでもいい!この低い確率に当たった事実に

まったくもって感動だ!

 

 

 

10分ほど待っているとハンバーグ御膳がやってきた

 

感動だ!

たった10分でハンバーグが食べられるだなんて!
これが 100年前の日本だったら火を起こすだけで 30分はかかってるはずだ!
そもそも100年前にファミレスないから 100年後の現在でよかった!

まったくもって感動だ!

 

 

ハンバーグ御膳の内容は

和風ハンバーグ

レタスサラダ

漬物

ワカメの味噌汁

大盛りご飯

といったラインナップだ。

 

「箸がこちらにございますのでご利用ください」

 

感動だ!

一目で俺がナイフとフォーク使うのが苦手だと言うことを見破るだなんて!
この店員が時給950円だなんて信じられない!
この人なら俺が子供の頃に教室の机の裏に鼻くそを3ヶ月分貼り付けていたことも、見破っているに違いない!

あんまり目を合わせないようにしよう!

まったくもって感動だ!

 

 

久々に食べるハンバーグはおいしいなぁ

酸っぱい系の漬物は肉料理にやっぱりよく合うなぁ

食べたら体が温まってきて最初に出された水も美味しく飲めるようになってきた

 

ランチメニュー以外にはどんなメニューがあるんだろう?
テーブルに置いてあったお子様メニューに目がいった。表紙には大きくドラえもんの絵が描かれていた

感動だ!

この店はドラえもんの料理が出るのか!
きっと「暗記パン」や何でもおいしい料理が出てくる「グルメテーブルかけ」
種をまいて育てたらおいしい料理が実になる「畑のレストラン」があるに違いない!
いつか子供ができたらこのメニューを見る資格を得ることができる!
その時は親子で餓死寸前までお腹を空かせて必ずこよう!

まったくもって感動だ!

 

 

お昼時でも夕食時でもないこの時間帯は、ティータイムや俺のように少し遅めの昼食を食べている人が結構いる。

食事をしている人はほとんどが1人で、お茶を飲んでいる人はほとんどがママ友っぽい感じの人たちか、仕事の打ち合わせっぽい感じの人たちだ

 

「近くのファミレスで打ち合わせ」ってなんか作家とか漫画家みたいで少し憧れるところがあるなぁ

漫画家と担当

作家と担当

タレントとマネージャー

 

ファミレスや喫茶店でのカップルではない2人組には、なんだかそんな関係性を期待してしまう

 

ふと右斜め奥を見てみると、仕事の関係者っぽい2人組がそんな話をしている

手前の人は赤チェックのシャツに黒縁メガネで少し頭が薄い、30歳位の細めの男だった

その向かいに座っている方の人が見えなかったので、腰を曲げて覗いてみた

 

感動だ!

向かいに座ってる人も赤チェックのシャツで黒縁メガネをかけた頭が薄いちょっと太めの男じゃないか!兄弟なのか?いや違う!それは話の内容からもわかる
そもそもどんなに中の良い兄弟でも全く同じ服装で出かけることなどないだろう

そうか!
あの人の前には同じ服装した太めの人がいるんじゃなくて、ちょっと表面を曲げた鏡が置いてあるだけなんだ!
きっとあの人は作家か漫画家の担当編集者で、打ち合わせの予行演習をしているんだ!
なんて事前準備の整った用意周到な人なんだ!きっとこの予行練習のための予行演習も自宅でやってからここに来たに違いない!

まったくもって感動だ!

 

 

 

というわけで、ファミレスでハンバーグをいちいち感動しながら食べてみました

 

マイナス思考の人間がやると、相手の良いところやすごいところを探す癖がつけられるような気がします

相手の悪い所にばかり目がいってしまう人は、たまにはこんなこともしてみたら新しい発見があるかもしれません

くれぐれも僕のように途中で飽きてボケに走ることをしないようにしましょう

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