おふざけ

犬派なのに猫にやたら好かれた時の話

皆さんは犬派ですか猫派ですか
僕は犬派です

小学生の頃に毎週土曜日のお昼ご飯を文字通り目にもとまらぬ素早さで隣の家の猫に奪われた恐怖体験から、どちらかと言うと猫は苦手でした

今日はそんな僕がなぜか猫にやたらと好かれた時の話をしたいと思います

目次

【猫に好かれた】単身者と猫の町

アパート
数年前、僕はあるアパートで一人暮らしをしていました

単身者が住むアパートやマンションの多い町で、下町という感じも繁華街という感じもない閑静なところでした

僕が住んでいたアパートは大家があまりマメに管理しないところだったせいか、3棟あって合計50部屋ぐらいあるというのに入居しているのは10部屋以下と言う状況だったため、二重に物静かなアパートでした

そんな静けさ居心地が良かったのかそのアパートの駐車場やベランダには時々数匹の猫が涼みやひなたぼっこ、縄張り争いに来ていました

【猫に好かれた】一見さんの猫集団

町の猫


野良猫なのかと思っていたんですが、そのうちよく来る猫の数匹の顔を覚えるようになり、よく見ると首輪をしていることに気づきました。近所で飼われている猫が散歩がてら外に放されていたようです

僕が住んでいた部屋は2階の部屋で畳一畳ぶんぐらいのベランダがありました。そのベランダにある時黒白模様の猫が来ました

黒白猫

当時のガラケーから引っ張り出したその猫の画像

「にゃーにゃー鳴いているなあ」と思い、特にネコ好きではない僕は「なんだ猫か」という確認をしただけでその日は終わりました

すると数日後、またその猫が来ました

三毛猫と黒白の猫と白い猫。記憶にある限りこの3匹がベランダで見かけていたので、単なる通り道として使われているとしか思わなかった僕は、特に気にせずその日もスルーしました

猫の通り道になったベランダ

こうしてみると通り道というより休憩所?

【猫に好かれた】常連猫、現る

黒白猫

 

ところがある日気がつくと首輪をつけた、先ほどの黒白の猫がすごく頻繁にベランダに来ることに気づいたのです

単なる通り道として最初は使っていたはずの猫が、ベランダの手すりの上を歩いて窓から僕が部屋の中にいるのを見つけると歩みを止めるようになっていました

それでも僕は猫の方に特に用があったわけではないので、窓を開けたりすることはありませんでしたが、あまりにもベランダの手すりから動かずにお座り状態のままこっちに向かってニャーニャーといつまでも鳴いているので、なんだろうと思いある日窓を開けてみました

【猫に好かれた】なつっこい黒白猫


するとベランダの手すりからスタっと降りて、僕のところにニャーニャーと鳴きながら寄ってきました

猫を飼っていたことが一度もない僕は、猫の仕草から猫が何を感じているのか何を訴えようとしているのかどんな感情なのかを分からなかったため、少し恐々していたのを覚えています

なつく黒白猫

なんとなく攻撃的な態度は感じられなかったのでこちらの匂いを嗅がせてみようと手を差し出しました。すると猫は僕の手のひらの匂いをクンクンと嗅いで僕の部屋に上がってこようとしたのです

小学生の時、近所の猫の恐ろしさを感じていた僕は部屋の中に入られるのはちょっと嫌だなと思いそれは阻止しました

しかし僕のベランダから離れようとしないこの黒白の猫は、ずっとにゃーにゃーと僕の目を見て泣いています

なんだかちょっとかわいいなあと思い、頭を触ってみました
黒白猫

特に暴れたり逃げ出したりすることも無くおとなしくおすわりをして時々僕の顔を見てニャーと鳴く猫が僕は何となく好きになりました

 

 

【猫に好かれた】撫でられるために来る黒白猫

それからというもの、その猫は僕が部屋にいるのを発見すると「あっ」という表情をしてベランダにおり、僕が窓を開けるまで待っているという可愛い行動をとるようになったのです

黒白猫

足で撫でても喜ぶし。

ある時は目が覚めて日の光を入れようとカーテンと窓を開けたら、すでにベランダにその猫が座って待っていた時もありました

待っていた黒白猫

タイヤチェーンケースの上で待っていた猫

またある時は、全く同じ首輪をした白い猫と2匹で現れ、白猫の方が僕の手にスリスリとしているのを見て黒白猫が、白猫に猫パンチ攻撃していたこともありますケンカ猫

「こいつは俺のことが好きなんだなあ」

それが分かってからはこの猫に関してはさすがに可愛いなと思うようになり、猫に対する苦手意識はだんだん消えていたのです

【猫に好かれた】猫の名前

名札
餌をあげることもなく、動物病院に連れて行かなければならない義務もなく、時々現れて愛でるだけと言うペットに対しては非常に無責任でいいとこどりをする可愛がり方をできていたこの猫は、それでもやはり他人の猫です

この猫の名前がわからなかったため、僕は勝手に「おはぎ」と呼んでいました。黒い部分の毛の色が、なんとなく少し紫がかったような小豆色だったからです

黒白猫がなつく

この猫がベランダに現れるようになってから1年ほど経った頃、それまでつけていた首輪が新しくなり魚模様の首輪をつけてベランダに現れました

「首輪を新しくしてもらったんだな。可愛がられてるみたいで良かったなぁ」

そう思ってニャーニャーと僕に向かって鳴いている猫の首輪を触っていると「チャリ・・・」と金属音を感じました

その金属音の正体は首輪にぶら下がっていたネームプレートでした。
NAMEPLATEと書かれた金属の小さい板を見つけ、

「お!やっとこの猫の本当の名前がわかる」

そう思ってその金属の板をひっくり返して見てみるとそこにはこう書かれていました

 

 

 

 

 

「去勢済み」

オマエ変わった名前だな

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